マイカーローンの本審査直前、「落ちたらどうしよう」「通る見込みはどのくらいあるのか」と不安に感じる方は少なくありません。しかし、本審査に落ちる確率を示す明確なデータは、実は公表されていません。
この記事では、“確率”という不確かな数字に頼るのではなく、審査に落ちる明確な理由を理解し、具体的な対策を講じることで、審査通過の可能性を高める方法を解説していきます。
【結論】マイカーローン本審査に落ちる「確率」のデータはない!
マイカーローンの審査を前に「落ちる確率がどのくらいか知りたい」と思う方は多いですが、実はそのような明確なデータは存在しません。重要なのは、“なぜ落ちるのか”という原因を理解し、事前に対策を講じることです。詳しく見ていきましょう。
「確率〇%」という公表データは存在しない
マイカーローンの本審査に落ちる確率が何パーセントか、正確な統計を示した公的なデータは存在しません。なぜなら、審査は申込者ごとに異なる条件(年収、職業、信用情報、勤続年数など)をもとに行われるため、単一の数値では表現できないからです。
さらに、金融機関ごとに審査基準や通過ラインが異なり、同じ申込内容でも結果が変わることがあるのも実情です。ネット上で「2〜3割が落ちる」といった情報を見かけることもありますが、それはあくまで一部事業者の経験則に過ぎず、客観的な根拠には乏しいといえます。
そのため、「〇%の確率で落ちる」という数字を気にするよりも、自分の状況が審査基準に合っているかを確認し、必要な準備を進めることが現実的かつ有効な対策です。
大切なのは「なぜ審査に落ちるのか?」を理解し、対策すること
審査に通過するかどうかを決めるのは“確率”ではなく“条件”です。多くの審査落ちには明確な原因があり、それを事前に把握しておくことで、リスクを軽減することが可能です。
たとえば、年収に対して借入額が大きすぎると、返済負担率が高くなり審査に通りにくくなります。これは、ローン返済が家計を圧迫する可能性があると金融機関が判断するためです。また、過去に支払い遅延や金融事故(債務整理など)があると、信用情報に傷が付き、審査上大きなマイナス要因となります。
このほかにも、勤続年数が短い、契約内容に誤りがある、複数のローンに同時申し込みしているなど、落ちる理由は多岐にわたります。これらの要素は、申し込む前の段階で見直しや改善が可能なものばかりです。
不安を抱えたまま本審査に臨むのではなく、何がリスク要因なのかを明らかにし、1つずつ対策していくことが最も確実な方法です。確率に頼るのではなく、知識と準備によって審査通過の可能性を高めましょう。
マイカーローン本審査で落ちる主な理由7選
マイカーローンの本審査で落ちる背景には、金融機関が重視するいくつかの審査基準に引っかかっていることが挙げられます。ここでは、特に落ちる可能性が高くなる主な原因を7つ厳選し、それぞれ具体的に解説します。自分に当てはまる要素がないかを確認し、改善のヒントとして活用してください。
年収と借入額のバランスが悪い(返済負担率が高い)
マイカーローンの審査では、「返済負担率(へんさいふたんりつ)」が非常に重要な指標です。これは、年収に対する年間返済額の割合を示すもので、金融機関はこの数値が高すぎると「返済に無理がある」と判断し、審査に通しません。
一般的に、返済負担率の目安は年収に対して30〜35%以内が基準とされています。たとえば、年収400万円の人であれば、年間返済額は120〜140万円(=月10〜11.6万円)が上限となります。これを超えると、生活に支障をきたす可能性があると判断されやすくなります。
以下は、年収別の借入可能目安の一例です(借入期間5年、金利3%前後を想定)
年収 | 目安となる借入額(上限) |
---|---|
300万円 | 約150万円〜180万円 |
400万円 | 約200万円〜240万円 |
500万円 | 約250万円〜300万円 |
「欲しい車の金額=借入額」と考えるのではなく、月々無理なく返済できる金額から逆算して借入希望額を設定することが、審査通過の第一歩です。
信用情報に問題がある(ブラックリスト)
もう一つ大きな落とし穴が「信用情報」の内容です。信用情報とは、過去に利用したローンやクレジットカードの契約・返済履歴を記録したもので、信用情報機関に保管されています。金融機関はこの情報を照会し、申込者の“返済能力”と“信用性”をチェックします。
以下のような記録があると、審査で非常に不利になります。
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クレジットカードや携帯電話料金の長期延滞
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債務整理歴(任意整理、個人再生、自己破産)
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過去のローンの強制解約
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代位弁済(保証会社が立替えた記録)
特に注意すべきなのは、「携帯電話の端末代金の分割払い」もローン契約として扱われる点です。たとえ少額でも支払いの遅れが続いていれば、信用情報に「異動情報(いわゆるブラック情報)」として記録され、マイカーローン審査に悪影響を与える可能性があります。
信用情報に不安がある方は、事前に自身で情報開示(CIC・JICCなど)を行い、内容を確認しておくことをおすすめします。
他の借入件数・金額が多い
他のローンをすでに複数抱えている場合、マイカーローンの審査には不利に働く可能性が高くなります。これは、多重債務状態とみなされるリスクがあるためです。金融機関は「新たな返済を増やすことが過剰負担にならないか」を慎重に判断します。
以下のような借入が審査対象になります。
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カードローン(銀行系・消費者金融問わず)
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クレジットカードのリボ払いや分割残高
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教育ローンや住宅ローン
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家具・家電などのショッピングローン
また、「借入金額が小さいから問題ないだろう」と思われがちですが、件数が多いこと自体がリスクと捉えられることもあります。とくに「3件以上」の借入があると、警戒されやすくなる傾向があります。
審査を受ける前には、できるだけ不要な借入を完済し、件数も整理しておくことが推奨されます。小額のリボ残高でも、思わぬ足かせになるケースがあるため、細かくチェックしておきましょう。
勤続年数が短い・雇用形態が不安定
マイカーローンの本審査では、安定した収入の有無が重視されます。そのため、勤続年数が短い人や雇用形態が非正規の人(アルバイト・パート・派遣など)は、返済能力が不安定とみなされ、審査で不利になる傾向があります。
多くの金融機関では、勤続年数が最低1年以上を目安としており、それ未満だと「転職して間もない」「収入が安定していない」と判断されやすいのが実情です。とくに、入社後3ヶ月未満での申し込みは、ほとんどの場合マイナス評価となるでしょう。
また、正社員や公務員と比べて、非正規雇用やフリーランスは「収入が変動する可能性がある」という理由で審査に通りにくい傾向があります。とはいえ、近年はフリーランスや個人事業主向けのローン商品も増えており、確定申告書や収支内訳書などの提出で収入証明を補強することができれば、通過の可能性もあります。
ポイントは、「収入の安定性をどのように証明するか」。書類の準備やタイミングを工夫することで、十分対策は可能です。
申し込み内容に誤りや虚偽がある
意外と見落とされがちなのが、申込書に記入した内容に誤りがあるケースです。審査では、記載された情報をもとに与信判断が行われるため、ちょっとした記入ミスや、事実と異なる情報の記載があると、「虚偽申告」とみなされ、審査に落ちる原因になります。
特に注意したい項目は以下の通りです。
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年収(源泉徴収票と整合性が取れない記載)
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他社からの借入件数や金額
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勤務先情報(会社名・電話番号など)
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家族構成や扶養人数
うっかりミスであっても、申込者の誠実性を疑われる可能性があります。また、「少し盛って書いてもバレないだろう」と思って虚偽の申告をするのは絶対にNGです。信用情報機関や収入証明書類との整合性を照らし合わせる中で、ほとんどの場合は発覚します。
正確な情報を記載することが信頼につながることを理解し、焦らず丁寧に申し込みを行うことが、審査通過の第一歩です。
短期間に複数のローンを申し込んでいる(申し込みブラック)
「他のローンも検討中だから、複数に同時に申し込もう」といった行動は、かえって審査に悪影響を及ぼすことがあります。これがいわゆる「申し込みブラック」と呼ばれる状態です。
信用情報には「いつ」「どの金融機関に」「どんなローンを申し込んだか」という記録が、約6ヶ月間保存されます。短期間に複数の金融機関へ申し込みを行っていると、「資金繰りに困っている」「返済能力に問題があるのでは」と疑われやすくなるのです。
一般的には、3件以上の同時申し込みがあると、金融機関が警戒する傾向にあります。しかも、仮審査であっても情報は記録されるため、軽い気持ちでの「お試し申し込み」も注意が必要です。
申し込みは、事前にしっかり情報収集を行った上で、1〜2社に絞って慎重に行うのが理想的です。
仮審査時と本審査時で状況が変わっている
「仮審査に通ったのに本審査で落ちた」というケースは、実は少なくありません。その大きな理由の一つが、申込者の状況に変化があった場合です。
たとえば、以下のような変化があると、本審査で否決される可能性が高まります。
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仮審査後に転職した、または退職した
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新たな借り入れを行った(カードローン、クレジット、分割購入など)
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他のローンの延滞が発生した
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給与形態や勤務先に変更があった
仮審査はあくまで簡易的なチェックであり、主に信用情報や収入の目安をもとに行われます。対して本審査では、書類提出・在籍確認などを含めた総合的な審査が行われ、申告内容と現実のギャップが明らかになることで否決されるのです。
仮審査通過後は、生活状況や信用状況を大きく変えないよう注意することが重要です。転職や大きな買い物などは、本審査が終わるまで控えるのが賢明です。
仮審査に通っても安心は禁物!「仮審査」と「本審査」の決定的な違い
マイカーローンを申し込む際、多くの方がまず仮審査に通過してから本審査に進みます。しかし、「仮審査に通った=本審査も通る」と考えてしまうのは非常に危険です。仮審査と本審査は、審査の目的や審査方法が大きく異なり、通過条件も厳しくなるため、本審査で落ちるケースは決して珍しくありません。ここでは両者の違いを正しく理解し、気を緩めずに備えるべきポイントを確認しましょう。
仮審査は「機械的な一次チェック」、本審査は「人による最終判断」
仮審査は、申込者の情報をもとにスコアリングシステム(自動審査)を使って、一定の基準を満たしているかどうかを機械的に判断する「一次審査」です。具体的には、以下のような項目を入力情報ベースでチェックします。
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年収・職業・勤続年数
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借入希望額
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他社借入状況
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信用情報(信用情報機関の照会)
仮審査は簡易的でスピーディな反面、提出書類の裏付けや勤務先への在籍確認などは行われません。そのため、多少の誤差や未確認の要素があっても、条件さえ満たしていれば「通過」となることがあります。
一方、本審査では、仮審査で申告した内容に加えて、書類の確認・勤務先への在籍確認・保証会社の審査・社内基準との照合など、より厳格で詳細なチェックが行われます。金融機関の担当者や保証会社の審査担当者が関与し、実質的な融資可否を判断します。
つまり、仮審査は「条件を満たしているかの目安」、本審査は「実際にお金を貸して問題ないかの最終判断」です。この違いを理解せず、仮審査の通過に安心していると、本審査で思わぬ否決を受けてしまう可能性があります。
仮審査OKでも本審査で落ちる!よくある3つのケース
仮審査を通過しても、本審査で落ちてしまうケースは意外に多く、その理由には明確なパターンがあります。以下に、特に多い3つの例をご紹介します。
1. 申告内容と書類の内容にズレがある
仮審査では自己申告に基づいて審査されますが、本審査では提出書類によって事実確認が行われます。年収や勤続年数、借入状況など、申告と書類の内容に不一致があると、虚偽申告とみなされて否決されることがあります。
2. 在籍確認が取れない
本審査では勤務先への電話連絡などで「在籍確認」が行われます。タイミングが悪く本人が不在だったり、総務・人事が「そのような者はいない」と答えてしまった場合、在籍確認が取れなかったとして審査落ちの原因になります。事前に勤務先に連絡の旨を伝えておくと安心です。
3. 仮審査後に信用情報が変わっている
仮審査から本審査までの間に、新たなローンを組んだ、支払いの遅延が発生したなど、信用情報にネガティブな更新があった場合も、審査に通らなくなるリスクが高まります。特に、クレジットカードの支払い遅延や新たな借入は本審査に大きく影響するため、注意が必要です。
これらのリスクを避けるためには、仮審査後も気を抜かず、情報の一貫性を保つこと、生活や信用状態に大きな変化を加えないことが重要です。
マイカーローン本審査の通過率を上げる6つのコツ
マイカーローンの本審査を通過するためには、ただ待つだけでなく、事前の準備や工夫が大切です。金融機関が審査で重視するポイントを理解し、それに沿った対策を講じることで、通過の可能性は確実に高まります。ここでは、今日からでも実践できる6つの具体的なコツを紹介します。
借入希望額を減らす(頭金を増やす、車のグレードを見直す)
借入額が大きいほど、返済負担が重くなり、金融機関の審査も厳しくなります。年収に対して借入額が適正かどうかは、審査の重要な判断基準のひとつです。
そのため、通過率を上げるには以下の方法が有効です:
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頭金を増やして借入額を減らす
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車のグレードやオプションを見直す
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ローン期間を長めに設定し、月々の返済負担を抑える
たとえば、同じ300万円の車を購入する場合でも、50万円の頭金を用意して250万円のローンにすれば、返済負担率が下がり、審査に通りやすくなります。欲しい車を手に入れるためにも、資金計画は柔軟に考えましょう。
できる限り他のローンを返済しておく
他社のローンが残っている状態では、金融機関は「すでに返済負担がある」と見なします。これはマイナス要素となり、審査の足かせになりがちです。特に以下のような借入は注意が必要です。
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消費者金融のカードローン
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クレジットカードのリボ払いやキャッシング残高
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スマホの端末代など分割払い
小額でも完済できるローンは、事前に返しておくのが賢明です。それによって返済負担率が下がり、審査通過の可能性が高まります。
また、複数の借入がある場合は「借入件数」を減らすことも重要です。金融機関は金額だけでなく件数にも注目するため、整理しておくことで信頼性が高まります。
自分の信用情報を開示してみる
自分の信用情報に問題があるかどうかは、審査前に確認しておくことが可能です。信用情報機関(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター)では、本人による情報開示請求を受け付けており、スマートフォンや郵送などで手軽に確認できます。
確認しておくべきポイントは以下のとおり。
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過去の支払い遅延や延滞履歴があるか
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完済済みのローンが正しく反映されているか
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身に覚えのない申し込みや契約が記録されていないか
信用情報に誤記がある場合は、修正手続きを申し立てることが可能です。自分の状況を客観的に把握することが、対策の第一歩となります。
正確な情報で申し込む(特に年収や他社借入)
審査では、申込書に記載された情報が非常に重要な判断材料になります。そのため、入力ミスや情報の誤りがあると、「虚偽申告」とみなされ、マイナス評価につながることがあります。
特に注意すべき項目は以下の通りです。
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年収:源泉徴収票や確定申告と一致しているか
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勤務先名・住所・電話番号の正確性
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他社借入額と件数
仮に意図的ではなくとも、申告と事実にズレがあると信用を損ねる結果になりかねません。提出前に再確認を行い、正確かつ誠実な情報で申し込むことが、審査通過の基本です。
審査が不安なら保証人を立てる
信用情報に多少の不安がある、年収が低めである、勤続年数が短いなど、自信のない要素がある場合は、保証人を立てることで審査通過の可能性が高まるケースがあります。
保証人には、以下のような条件が求められることが多いです。
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安定した収入がある(正社員や公務員など)
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信用情報に問題がない
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申込者と十分な関係性(親・配偶者など)がある
金融機関によっては、保証人を立てることで金利が下がる場合もあります。ただし、保証人には返済義務が発生するため、事前にしっかりと説明し、同意を得ることが大前提です。
審査中の転職や大きな買い物は避ける
審査中や仮審査後に生活状況が変わると、本審査に悪影響が出る可能性があります。以下のような行動は、本審査前後には控えるようにしましょう。
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転職・退職(安定性が損なわれる)
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新たなローン契約(信用情報に記録される)
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高額な買い物(残高や支払い負担が増える)
仮審査から本審査までは、信用情報・勤務状況・支出状況の“変化”が見られる期間です。審査完了まで現状維持を意識することが、通過への近道です。
万が一、審査に落ちてしまったら?冷静に試したい3つの対処法
どれだけ事前準備をしても、マイカーローンの本審査に落ちてしまう可能性はゼロではありません。ですが、落ちたからといってすべてが終わるわけではありません。むしろ、大切なのは落ちた理由を冷静に見極めて、次にどう動くかを考えることです。ここでは、審査に落ちた後に取るべき3つの対処法を具体的に解説します。
なぜ落ちたのか?原因を冷静に分析する
まず最初にやるべきことは、「なぜ審査に落ちたのか」を可能な限り推測・分析することです。金融機関からは明確な否決理由は基本的に開示されませんが、以下のような視点から自己診断が可能です。
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返済負担率は高すぎなかったか?
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他社借入が多くなかったか?
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信用情報に延滞や債務整理の履歴がなかったか?
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勤続年数や収入は安定していたか?
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申込内容に誤りがなかったか?
特に、信用情報に心当たりがある場合は、信用情報機関(CIC・JICCなど)から情報を取り寄せて内容を確認することをおすすめします。これにより、原因が見える化され、次回の対策に役立ちます。
6ヶ月以上期間を空けて、原因を改善してから再挑戦する
一度審査に落ちたからといって、すぐに他のローンに申し込むのは避けましょう。信用情報には「申込履歴」が記録されており、短期間での複数申し込みは“申し込みブラック”と判断されるリスクがあるからです。
目安としては、最低でも6ヶ月程度は期間を空けることが推奨されます。その間に、以下のような改善策を講じることで、再審査時に通過する可能性が高まります。
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不要なローンの完済・整理
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クレジットカードの利用額抑制
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転職後であれば、勤続1年以上を目指す
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年収が増える見込みがあればその後に申し込む
焦って次々に申し込むよりも、一度立ち止まって信用力を高めることが最良の近道です。
別の種類のローンを検討する(銀行以外のディーラーローンなど)
銀行のマイカーローンで審査に落ちた場合でも、ほかのローン商品に切り替えることでマイカー購入のチャンスは残されています。選択肢としては以下のようなものがあります。
ローン種類 | 特徴 |
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ディーラーローン | 金利は高めだが、審査が比較的柔軟。保証人不要な場合も多い。 |
信販会社系ローン | 車両購入とセットになっていることが多く、審査のハードルがやや低い。 |
自社ローン(中古車販売店など) | 信用情報に問題がある人でも利用可能なケースあり。ただし金利や条件は厳しめ。 |
特にディーラーローンは、審査基準が銀行よりも緩やかで、勤務年数や信用情報にやや不安があっても通過する可能性があります。そのぶん金利が高くなる傾向があるため、返済計画をしっかり立てたうえでの検討が必要です。
一時的に「通りやすいローン」で購入し、信用力が回復した後に借り換えるという方法も視野に入れると良いでしょう。
マイカーローン審査のよくある質問(Q&A)
マイカーローンの審査に関しては、年収や雇用形態などさまざまな要素が絡むため、個人の事情によって不安や疑問が異なります。ここでは、読者の皆さんから特によく寄せられる質問をピックアップし、それぞれのケースに応じたアドバイスをわかりやすくご紹介します。
Q1. 勤続1年未満だと絶対に無理ですか?
A. 絶対に無理というわけではありませんが、不利になるのは事実です。
多くの金融機関では、勤続年数1年以上を目安としていることが多く、これを下回る場合は「収入の安定性に不安あり」と判断されることがあります。ただし、以下のようなケースでは通過する可能性も十分あります。
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転職前後で業種・職種が同じである
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正社員雇用で今後も継続勤務の見込みが高い
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年収やその他の条件が良好である
また、転職から3ヶ月以内だと在籍確認がスムーズに取れないこともあるため、少なくとも試用期間終了後〜6ヶ月以上経過してから申し込むのが望ましいです。
Q2. 派遣社員やアルバイト、年金受給者でもローンは組めますか?
A. 条件を満たせば可能です。ただし審査は厳しめです。
金融機関によっては、派遣社員・アルバイト・年金受給者の申し込みも受け付けていますが、以下の点が重視されます。
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収入の安定性:月ごとのばらつきが少ないこと
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勤続年数:できれば1年以上が望ましい
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借入希望額とのバランス:年収に対して高額すぎないか
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他社借入状況:すでに複数ローンがあると不利
このような属性の場合は、借入額を抑える、頭金を増やす、保証人をつけるなどの工夫が有効です。自社ローンや信販会社系ローンの検討も一つの選択肢になります。
Q3. 審査に落ちたことは、信用情報に記録されますか?
A. 審査結果(合否)は信用情報には記録されません。
信用情報機関に記録されるのは、「いつ」「どこに」「何のローンを申し込んだか」という申込履歴のみで、実際に通ったか落ちたかという情報は残りません。
ただし、申込履歴が6ヶ月間は記録として残るため、その間に複数の申し込みを行うと、「申し込みブラック」と見なされる可能性があります。審査に落ちた後は、冷却期間を設けて再チャレンジするのが鉄則です。
正しい知識と準備で、マイカーローンの不安を解消しよう!
マイカーローンの本審査は多くの人にとって不安の種ですが、その実態を正しく理解し、事前にできる対策を講じれば、必要以上に恐れるものではありません。審査に落ちる原因は明確であり、年収や返済負担率、信用情報、勤続年数など、ポイントを押さえて準備することで通過の可能性は確実に高まります。
万が一落ちた場合も、冷静に原因を分析し、改善して再挑戦する道があります。大切なのは「確率」に振り回されず、自分の状況に合った適切な行動をとることです。この記事の内容を参考に、安心して本審査に臨んでください。