ディーラーローンの審査は甘い?厳しい?審査基準と通るための5つのコツを徹底解説

車の購入を検討する中で、「ディーラーローンの審査に通るか不安…」と感じていませんか?審査が通りやすいと言われているディーラーローンですが、落ちるケースがあるのも事実です。

本記事では、ディーラーローンの審査基準や通過のポイント、落ちる人の特徴、対策までを専門的に解説。不安を解消し、自信を持って申し込めるようになる情報をお届けします。

目次

1. ディーラーローンとは?銀行マイカーローンとの違い

車を購入する際、多くの人が検討するのが「ディーラーローン」と「銀行マイカーローン」の2つです。どちらを選ぶべきかは、金利の違いや審査の難易度、手続きのスピードなど、複数の要素によって変わってきます。この章では、それぞれの特徴を比較し、どんな人にどちらが向いているのかを詳しく解説します。

ディーラーローンの特徴

ディーラーローンは、車の販売店(ディーラー)を通じて信販会社が提供する自動車ローンです。次のようなメリットと特徴があります。

  • 審査が比較的通りやすい:ディーラーと提携している信販会社が審査を行うため、柔軟に対応してもらえることが多いです。

  • 手続きがスムーズ:購入時にその場で申し込みでき、審査も即日〜数日で完了するケースが多く、納車までが早い。

  • 頭金なしでの契約が可能:条件により、頭金ゼロでも契約できることが多いため、初期費用を抑えたい方に人気です。

  • 金利はやや高め:信販会社が間に入るため、銀行マイカーローンよりも金利は高くなる傾向があります。

銀行マイカーローンの特徴

銀行が提供するマイカーローンは、信用力が求められる一方で、金利や条件面での優遇が魅力です。

  • 低金利が魅力:ディーラーローンよりも1〜2%程度低い金利で借りられるケースが一般的です。

  • 審査が厳しい:銀行は返済能力や信用情報を厳しく審査するため、正社員や公務員など安定した属性でないと通過しにくい傾向にあります。

  • 審査期間が長め:通常、数日〜1週間ほどかかるため、急いで車が必要な人には不向きな場合も。

  • 所有権は契約者本人:銀行ローンでは購入者が車の所有者になるため、自由に売却・譲渡しやすいのも特徴です。

ディーラーローンと銀行マイカーローンの比較表

項目 ディーラーローン 銀行マイカーローン
金利 高め(3〜9%程度) 低め(1〜4%程度)
審査の難易度 比較的やさしい 厳しめ
審査期間 即日〜3日 数日〜1週間
手続きのしやすさ 購入と同時に手続き可能 別途申し込みが必要
車の所有権 信販会社またはディーラー 購入者本人
頭金の必要性 なしでもOK 必要な場合あり
繰り上げ返済の自由度 制限あり(手数料発生) 原則自由(手数料無料が多い)

どちらを選ぶべき?向いている人の特徴

ディーラーローンが向いている人

  • とにかく早く納車したい

  • 頭金が用意できない

  • 審査に自信がない、属性が不安定(契約社員・自営業など)

銀行マイカーローンが向いている人

  • 低金利で総支払額を抑えたい

  • 正社員や公務員などで安定収入がある

  • 手続きに手間をかけても問題ない

ディーラーローンと銀行マイカーローンにはそれぞれ明確なメリットとデメリットがあるため、「金利重視か」「スピード重視か」「審査通過率重視か」といった自分の希望に合わせて選択するのが最も重要です。

2. ディーラーローンの審査は甘い?厳しい?審査基準を徹底解説

「ディーラーローンは銀行より通りやすい」という声はよく聞きますが、決して“誰でも通る甘い審査”ではありません。審査では「返済能力」と「信用情報」が特に重視され、これらが不十分だと落ちることもあります。この章では、ディーラーローンの審査基準を具体的に解説し、審査通過の可否を自分で判断できるようになります。

2-1. 属性情報(返済能力のチェック)

ディーラーローンの審査でまず見られるのが、申込者の「属性情報」です。ここでは、収入の安定性や勤続状況、雇用形態などから、返済能力を判断されます。

年収:200万円がひとつの目安

一般的にディーラーローンの審査では、年収200万円以上が最低ラインとされることが多いです。これは、返済負担率(後述)とのバランスを取るためで、年収がそれ以下だと返済能力に不安があると判断されやすくなります。

勤続年数:1年以上が望ましい

勤続年数は「収入の安定性」の指標です。最低でも1年以上の勤続歴があれば通りやすくなり、3年以上あればより有利です。転職直後や試用期間中だと不利になる可能性があります。

雇用形態:正社員・公務員は有利

雇用形態ごとの審査の通りやすさは以下の通りです。

雇用形態 審査での評価
正社員 ◎ 安定性が高い
公務員 ◎ 非常に評価が高い
契約社員 △ 安定性にやや不安あり
派遣社員 △ 雇用継続の不確実性
自営業・個人事業主 △〜× 収入証明が厳格に求められる
※自営業者は確定申告書や決算書の提出が求められるため、書類準備の負担も大きくなります。

居住年数が長い、あるいは持ち家である場合は、生活基盤が安定していると評価され、審査にプラスになります。一方、引っ越し直後や賃貸・社宅住まいの場合、評価が下がる可能性があります。

2-2. 信用情報(過去の実績チェック)

「信用情報」は、過去のクレジットカードやローンの支払い履歴を示すもので、審査では極めて重要です。以下に具体的な審査項目を解説します。

信用情報機関とは

金融機関や信販会社は、申込者の信用情報を以下の機関を通じて確認します。

  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)

  • JICC(株式会社日本信用情報機構)

  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

これらの機関には、以下の情報が登録されます。

登録される情報 内容例
クレジットカード利用履歴 支払い状況・遅延の有無
ローン履歴 残高・支払状況
スマホ端末の分割払い情報 通信費ではなく、割賦販売として登録
金融事故情報(いわゆるブラック) 延滞・債務整理・自己破産など
  • 61日以上の延滞

  • 債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)

  • 強制解約歴

  • 携帯電話料金の滞納(端末代を分割で払っていた場合)

これらの情報は、原則5年間(事故情報は最長10年)保存されるため、過去の履歴が現在の審査にも影響します。

スーパーホワイトにも要注意

まったくクレジットやローンの履歴がない「スーパーホワイト」も、審査では不安要素となります。金融機関からは「過去に金融事故を起こして履歴が消えた人かもしれない」と見られる可能性があるためです。

信用情報は、本人確認書類と手数料(数百円)を用意すれば誰でも確認可能です。

自分の信用情報を事前に確認しておくことで、審査に臨む心構えができ、無駄な申込を防げます。

3. 【要注意】ディーラーローンの審査に落ちる人の6つの特徴

「ディーラーローンの審査は通りやすい」といっても、実際に落ちる人も少なくありません。審査に落ちた場合、明確な理由が通知されることはほとんどなく、自分で原因を推測するしかないのが現実です。ここでは、審査に通らなかった人に共通する6つの特徴を紹介します。自分に当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

特徴1:年収に対して借入希望額が高すぎる

ディーラーローンでよく見られる審査落ちの理由が「返済負担率の超過」です。
返済負担率とは、「年収に対する年間ローン返済額の割合」で、以下のような目安が設けられています。

年収 返済負担率の目安(上限)
200〜300万円未満 20〜25%
300〜500万円未満 30%程度
500万円以上 35%程度

借入額は「年収の30〜40%以内」が目安です。

特徴2:勤続年数が1年未満

勤続年数が短いと「収入が安定していない」と見なされ、審査にマイナスになります。特に半年未満の場合はリスクが高く、審査落ちの主要因になることもあります。
転職したばかりの場合は、次のような対策が必要です。

  • 契約社員などでも、同じ業種での継続就労歴があることをアピール

  • 頭金を多く用意する

  • 連帯保証人を立てる

勤続年数がネックになるときは、銀行系ローンよりも、審査が柔軟な自社ローンなどの選択肢も検討しましょう。

特徴3:過去に延滞や金融事故の履歴がある

CICやJICCに登録されている信用情報に長期延滞や債務整理、自己破産の履歴がある場合は、高確率で審査に通りません。
特に以下の情報があると、信用力が著しく低下します。

  • 61日以上の支払い遅延(長期延滞)

  • 債務整理(任意整理・個人再生)

  • 自己破産

  • 強制解約(クレジットカード強制解約など)

これらの情報は、原則として5〜10年間は信用情報に残ります。金融事故が完済済みであっても、その履歴が残っている期間は審査通過が難しくなります。

特徴4:複数の会社から同時に借り入れをしている

既に複数のローンやクレジットカードのリボ払いなどを利用している場合、「多重債務者」と見なされる可能性があります。
以下のような状況は特に注意が必要です。

  • 消費者金融やカードローンの利用が3社以上ある

  • クレジットカードのキャッシング枠を利用している

  • 他社からのローンを返済中で、残高が多い

こうした情報はすべて信用情報に記録されており、ディーラーローンの審査でもチェックされます。
他の借入は、なるべく完済・整理してから申し込むのがベストです。

特徴5:申し込み内容に嘘や間違いがある

申込書に記載する内容に誤りや虚偽記載があると、審査に落ちる大きな原因となります。

  • 年収や勤務先、勤続年数の誤記載

  • 他の借入状況の過少申告

  • 在籍確認時に虚偽が発覚

金融機関や信販会社は、提出書類や在籍確認などで情報の整合性をチェックしています。わずかな不一致でも「意図的な虚偽」と判断されれば、即座に審査落ちとなることがあります。

特徴6:クレジットやローンの利用履歴が全くない

「クレジットカードもローンも使ったことがない」という人は、一見クリーンな印象を受けますが、審査上は不利に働くことがあります。
これは「スーパーホワイト」と呼ばれる状態で、信販会社は以下のように懸念を持ちます。

  • 本当に履歴がないのか、それとも過去に事故歴があり、情報が消えただけなのか不明

  • 返済実績がない=返済能力の予測が困難

そのため、まったく金融履歴がない20代後半〜40代以上の人は、信用構築のためにまずは携帯電話の分割払いやクレジットカードの利用実績を作っておくとよいでしょう。

4. ディーラーローンの審査通過率を上げる5つのコツ

審査に通るか不安な方でも、事前の準備や工夫によって通過率を大きく高めることが可能です。ここでは、今からでも実践できる具体的な5つの対策をご紹介します。審査のハードルを下げるだけでなく、条件の良いローン契約を実現するためにも、ぜひ取り入れてみてください。

コツ1:頭金を準備して借入額を減らす

審査通過のために最も効果的な方法の一つが「頭金を用意すること」です。
頭金を入れることで、借入金額が減り、月々の返済額も抑えられるため、返済負担率が低くなります。これにより、返済能力の評価が高まり、審査に通りやすくなります。

頭金割合 借入額 月々の返済額(例)
0% 200万円 約3.7万円(60回払い)
20% 160万円 約3.0万円(60回払い)

頭金は車両価格の20〜30%程度を目安に用意できると理想的です。ボーナスや貯金、不要品の売却などで資金を確保しましょう。

コツ2:購入する車のグレードを見直す

欲しい車が予算をオーバーしている場合は、車種やグレードの見直しも有効です。
具体的には以下のような方法があります。

  • 同じ車種でも、装備をシンプルにした廉価グレードを選ぶ

  • 新車から登録済み未使用車中古車に変更する

  • ハイブリッド車や高級グレードから、燃費・維持費が安いモデルに変える

車両価格が下がれば、借入額が減り、結果的に審査の通過率が向上します。無理なく返済できる範囲の車選びが重要です。

コツ3:他のローンがある場合は、できるだけ返済しておく

既存の借入があると、返済負担率の合算で不利になるため、ローンやキャッシングはなるべく減らしておくのが望ましいです。

審査前にやっておくとよいこと。

  • クレジットカードのリボ払いやキャッシングの残高を完済する

  • 消費者金融の借り入れを繰り上げ返済する

  • 不要なカードを解約して借入枠を減らす

特に「3社以上の借入がある」「月々の支払い総額が多い」という状態は、審査において大きなマイナス評価となります。

コツ4:連帯保証人を立てる

収入や信用情報に不安がある場合でも、連帯保証人を立てることで審査に通る可能性が高まります。
連帯保証人は申込者の返済が滞った際に代わりに返済する義務を負うため、金融機関にとっては強い保証となります。

理想的な連帯保証人の条件:

  • 安定した収入がある(正社員・公務員など)

  • 信用情報に傷がない

  • 申込者との関係が親密(配偶者・両親・兄弟など)

ただし、保証人になることにはリスクも伴うため、事前にしっかりと説明・了承を得ることが大切です。

コツ5:転職や他のローン申し込みは、審査が終わるまで待つ

ローン審査中に転職や新規の借り入れを行うと、「属性変化」として審査基準に影響を及ぼすことがあります。
以下のような行動は、審査終了まで控えるようにしましょう。

  • 勤務先の変更(転職、部署異動を含む)

  • 他の金融機関へのローン申し込み

  • 高額な買い物でのクレジットカードの利用

特に転職直後は「収入の安定性がない」と判断されやすく、審査に落ちるリスクが高くなります。ローン契約が完了するまでは現状維持を徹底しましょう。

5. ディーラーローン審査の流れと必要書類

ディーラーローンの審査は、車の購入と同時に進められるため、スピーディーかつ効率的です。しかし、スムーズに契約を進めるためには、事前に流れを把握して必要書類を揃えておくことが不可欠です。この章では、申し込みから結果通知までの一連の流れと、審査に必要な書類をわかりやすく解説します。

5-1. 審査の基本的な流れ(4ステップ)

ディーラーローンの審査は、以下の4つのステップで進行します。手続きはディーラーが代行してくれるため、利用者側の負担は比較的軽めです。

  1. 申し込み(申込書記入)
    ディーラーで車の契約と同時にローンの申込書を記入します。この時点で希望借入額、返済回数、勤務先情報などを記載します。

  2. 審査実施(信販会社による審査)
    申込内容を元に、ディーラーが提携している信販会社が審査を実施します。主に「返済能力」と「信用情報」が評価対象です。

  3. 在籍確認(職場への電話確認)※省略されるケースもあり
    勤務先に在籍しているかどうかの確認が電話で行われることがあります。会社名ではなく、個人名でかかってくる場合がほとんどで、内容も簡素です。最近は省略されることも増えてきました。

  4. 審査結果の通知
    通常はその日のうち、または1~2日以内に審査結果がディーラーに通知されます。通過すればそのまま契約手続きに進みます。

申し込みから契約完了まで、ディーラーがサポートしてくれるため、初めての人でも安心して進められるのが大きなメリットです。

5-2. 審査にかかる期間は?

ディーラーローンの審査期間は、最短30分〜即日で結果が出ることもあり、非常にスピーディーです。

タイプ 審査結果が出るまでの目安
大手ディーラー系ローン 最短30分〜当日中
信販会社系ローン 当日〜1営業日
審査が慎重なケース 2〜3営業日程度
ただし、以下のような場合は時間がかかることがあります。
  • 勤続年数が短い

  • 収入証明書類が必要なケース

  • 他の借入との兼ね合いで判断が難しい場合

審査を急ぐ場合は、申し込みの際にディーラーにその旨を伝えると、可能な限り迅速に対応してくれます。

5-3. 審査に必要な書類一覧

ディーラーローンを申し込む際には、以下のような書類を準備しておくとスムーズです。ローンの種類や契約条件によって、提出が必要なものが変わる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

書類の種類 内容および補足事項
本人確認書類 運転免許証が基本。マイナンバーカードやパスポートでも可。
収入証明書類 源泉徴収票、給与明細(直近2〜3カ月分)、確定申告書など。条件により不要な場合も。
銀行通帳・口座情報 引き落とし口座として登録するため、金融機関名・支店名・口座番号などが必要。
銀行届出印 書類によっては押印が必要な場合があるため、登録印も用意しておくと安心。
車両の見積書 車両価格・諸費用が記載された見積書が必要。ディーラー側で用意されることが多い。
特に、収入が安定していない場合やフリーランス・自営業の場合は、収入証明書の提出が求められるケースが増えます。準備不足による審査遅延を防ぐためにも、必要書類は事前に確認・取得しておきましょう。

ディーラーローンの審査に落ちたとしても、マイカー購入を諦める必要はありません。審査に通らなかった原因を見直し、適切な対応をとることで、再度チャンスを得ることは十分可能です。この章では、審査に落ちた場合に取るべき具体的な3つの対処法を紹介します。

対処法1:条件を変えて再審査を申し込む

最も現実的かつ即効性のある方法が、借入条件を見直して再度申し込むことです。次のような変更を加えることで、審査通過の可能性が高まります。

  • 頭金を増やす:借入額が減るため、返済負担率が改善します。
  • 車種・グレードを下げる:車両価格を抑えることで、同様に負担が軽減されます。
  • 返済回数(期間)を延ばす:月々の返済額が下がり、収支のバランスが整います。
  • 連帯保証人を付ける:信用力の高い保証人がいれば、審査に有利に働きます。

同じ条件で再申し込みをしても結果は変わりませんが、上記のような改善策を講じたうえでの再申請であれば、通過する可能性は十分あります

対処法2:期間を空けてから再度申し込む

信用情報や属性情報に一時的な問題があった場合は、一定の期間を空けることで状況が改善されることもあります

  • 転職直後だった → 勤続半年〜1年以上になるまで待つ
  • クレジットの延滞歴があった → 完済後6カ月以上の期間を空ける
  • 多重債務状態だった → 他の借入を整理してから申し込む

審査に短期間で何度も落ちると、「申込ブラック」として扱われることもあるため、2〜3カ月程度は間を空けてから再挑戦するのがベターです。

対処法3:他のローンを検討する

ディーラーローン以外の選択肢に切り替えることも、有効な解決策です。それぞれにメリットと特徴があるため、自分の状況に合ったローンを選びましょう。

銀行マイカーローン

  • 金利が低く、総返済額を抑えられる
  • 審査は厳しいが、収入が安定していれば通過の可能性も
  • 自分で申し込みをする必要があり、手続きにやや時間がかかる

自社ローン(販売店独自のローン)

  • 信販会社を通さないため、信用情報に難があっても通りやすい
  • 審査基準が独自のため、柔軟な対応が可能
  • 金利が高くなる傾向があるため、支払総額に注意が必要
ローンの種類 審査の柔軟性 金利の傾向 手続きの手間 信用情報の影響
ディーラーローン やや高め 低(その場でOK) あり
銀行ローン 厳しめ 低め 高(別途申請) あり
自社ローン 非常に柔軟 高め 中(販売店による) 基本的に見られない

一度の審査落ちで焦らず、自分に合った別の方法を冷静に検討することが、次のチャンスへの第一歩となります。

7. ディーラーローン審査に関するよくある質問(Q&A)

ディーラーローンを利用する際、審査に関する疑問や不安を抱えている方は多いでしょう。ここでは、読者からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。疑問を解消し、安心して申し込みを進められるよう、実務的かつ分かりやすく解説します。

Q. パートやアルバイトでも審査に通りますか?

A. 通る可能性はありますが、条件次第です。

パート・アルバイトでも、以下のような条件を満たせば審査通過の可能性は十分あります。

  • 年収が150万円〜200万円以上ある
  • 勤続年数が1年以上ある
  • 他の借入がない、または少ない
  • 頭金を用意できる

ただし、正社員と比べると安定性に劣るため、連帯保証人を立てることで審査が通りやすくなります。

Q. 派遣社員や自営業は不利ですか?

A. 正社員に比べるとやや不利ですが、必ずしも通らないわけではありません。

  • 派遣社員の場合、長期契約かつ派遣先が安定していれば問題ないこともあります。
  • 自営業者は、確定申告書などで収入を証明できれば通過の可能性があります。赤字決算や収入の変動が大きいと不利になる場合があります。

審査時には、安定した収入の継続性をいかに証明できるかがカギになります。

Q. 在籍確認の電話は必ずかかってきますか?プライバシーは大丈夫?

A. 在籍確認がある場合もありますが、省略されるケースもあります。

ディーラーローンでは、勤務先への在籍確認が行われる場合がありますが、最近では省略されることも増えています。
行われる場合でも、以下のように配慮されます。

  • 個人名で電話がかかってくる
  • 用件は伝えられず、「○○さんはいらっしゃいますか?」程度の確認のみ
  • 審査会社名やローンの内容が伝えられることはありません

プライバシーには十分な配慮がされているため、勤務先にローンの申し込みが知られる心配はほとんどありません。

Q. 審査に何回も落ちると、さらに通りにくくなりますか?

A. はい、「申し込みブラック」と見なされる可能性があります。

短期間に複数回のローン申し込みをすると、信用情報に「多重申し込み」として記録され、審査に不利になります。
具体的には、1カ月に3件以上の申し込みがあると要注意です。

対策としては:

  • 落ちた理由を見直し、状況を改善してから再申請する
  • 少なくとも2〜3カ月空けてから申し込む
  • 信用情報を開示し、状況を把握する

冷静に戦略を立ててから再チャレンジすることが大切です。

Q. 繰り上げ返済はできますか?

A. 基本的に可能ですが、条件や手数料に注意が必要です。

ディーラーローンの繰り上げ返済は、契約している信販会社のルールによります。

  • 一部繰り上げ返済(途中で一部だけ返す)
  • 一括繰り上げ返済(残り全額を返済)

どちらも可能なケースが多いですが、手数料や事務手数料が発生することがあるため、事前に確認しておくことが重要です。銀行ローンのように「無料で何度でも繰り上げ可」というケースは少ないのが実情です。

8. 審査に向けて今からできることを

ディーラーローンの審査は、銀行のマイカーローンに比べて通りやすい傾向があります。しかし、「誰でも通るわけではない」というのが現実です。大切なのは、自分の状況を正しく把握し、通過率を高めるための準備を着実に進めることです。

返済負担率や頭金の有無、信用情報を事前に確認し、万全の準備をしておきましょう。

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