「中古車は安いけど、すぐ壊れないか心配…」
「せっかく買うなら、修理にお金がかからない車がほしい!」
そんな不安を抱える方は非常に多くいます。中古車は、新車と違って“前オーナーの使い方”や“年式・走行距離”によって状態がバラつくため、選び方を間違えると、思わぬ故障や高額修理に悩まされることも珍しくありません。
しかし、正しい知識を持って選べば、中古車でも長く安心して乗れ、維持費も抑えられる車を手に入れることは十分可能です。
この記事では、壊れにくい中古車メーカーの特徴や、故障リスクが低いおすすめ車種ランキング、購入前に故障を見抜くためのチェック方法を徹底解説します。
これから中古車を購入する方が、失敗を避け、安心してカーライフを始められるように、分かりやすく丁寧にまとめました。
壊れにくい中古車メーカーはどこ?
中古車を選ぶ際、最初に注目すべきは「どのメーカーの車を選ぶか」です。メーカーの設計や部品の品質が、車の寿命と故障率を大きく左右するからです。
結論から言えば、日本車、特にトヨタやホンダ、スズキなどの国産メーカーを選ぶことが、壊れにくい中古車選びの第一歩です。
世界的な自動車の信頼性調査を見ても、国産メーカーの優位性は明らかです。例えば、米国の市場調査会社であるJ.D.パワーが毎年発表する車両信頼性調査(VDS)のランキングでは、常に日本の主要メーカーが上位を占めています。
これは、日本メーカーが長年にわたり培ってきた品質管理と、過剰な機能を追加せず基本性能を追求する設計思想の結果と言えます。
特にトヨタは、世界で最も信頼性の高い自動車メーカーとして長年トップクラスの評価を維持しています。その設計哲学は「徹底した品質管理」と「シンプルでタフな構造」にあり、これが中古車になっても故障しにくいという強みにつながっています。
国内だけでなく、世界中の開発途上国においても、過酷な環境下で走り続ける日本車の実績は、その信頼性を裏付けています。
壊れにくく維持費が安い車種を選ぶ3つの基準
壊れにくいだけでなく、維持費が安い車種を選ぶことも重要です。維持費が安い車の特徴を3つ紹介します。
部品流通量が多い
中古車の維持費は、燃費の良さだけでなく、故障時の修理費用が大きな割合を占めます。修理費用を抑える最大のポイントは、部品流通量が多い、つまり「売れた車」を選ぶことです。
ベストなのは「大量生産された人気車種」であり、その部品は国内に潤沢にストックされています。部品メーカーも競争原理が働き、純正品だけでなく安価で品質の良い社外品も手に入りやすくなります。
対照的に、販売台数が少ない車や、特定市場向けに少量生産された輸入車などは、専用部品が高額になりがちで、修理に時間も費用もかさむリスクがあります。故障リスクの低い車を選んでも、万が一に備える「保険」として、部品流通量の多さを重視しましょう。
部品がすぐに手に入り、修理工賃も抑えられる車を選ぶことが、長期的な維持費削減に貢献します。
構造がシンプル
車は複雑になればなるほど、どこかしらに不具合が生じる可能性が高まります。この原則は、特に年式が古くなる中古車において顕著です。
構造がシンプルなエンジンやトランスミッションは、複雑な電子制御部品やセンサーが少ないため、トラブルが発生しにくいという大きなメリットがあります。
最近の車は、自動ブレーキや車線維持支援など、高度な安全装備や快適装備が電子制御されていますが、これらの部品が故障すると診断費用や修理費用が高額になります。
特に、過度に複雑なターボ機構や特殊なサスペンションシステム、数多くの電装品が搭載された高級モデルは、中古車として購入する際には、その機能が将来的な故障リスクとなり得ることを理解しておく必要があります。
燃費が優れている
壊れにくさと並行して「維持費の安さ」も非常に重要です。ガソリン代は毎月必ず発生する費用であり、その差は年単位で見ると無視できない金額になります。燃費がリッターあたり5km違うだけで、年間1万km走行すると仮定した場合、5年間のガソリン代は数十万円単位で変わってきます。
そのため、日本のコンパクトカーや、高い燃費性能を誇るハイブリッド車は、初期費用だけでなく、長期的なランニングコストを大幅に削減できます。
故障リスクが低い中古車ランキングTOP5
ここでは、故障リスクが特に低く、維持費も抑えやすい車種をランキング形式でご紹介します。
| 順位 | 車種名 | 壊れにくい理由(要約) | 特徴 |
| 1 | トヨタ・アクア/プリウス | 圧倒的な実績を持つハイブリッドシステムの耐久性 | 世界トップクラスの燃費性能と部品流通量 |
| 2 | ホンダ・フィット | シンプルでタフなVTECエンジンと優れた整備性 | 広い室内空間と安価な部品代 |
| 3 | スズキ・ワゴンR/N-BOX | 軽自動車トップクラスの販売台数と部品供給力 | 維持費が圧倒的に安く、街乗りに最適 |
| 4 | マツダ・デミオ (SKYACTIV-G) | 燃費と耐久性を両立した新世代エンジン | デザイン性が高く、走行性能も優れる |
| 5 | トヨタ・カローラフィールダー | 世界中で愛用される超ロングセラーのタフネス | 荷室が広く、走行距離が多くても安心感がある |
第1位 トヨタ・アクア/プリウス
トヨタのハイブリッドシステム「THS-II」は、その圧倒的な実績から、世界で最も信頼性の高いパワートレインの一つとされています。
エンジンと電気モーターを組み合わせたこのシステムは、エンジン単体での負荷が分散されるため、エンジン本体のトラブルが極めて少ないのが特徴です。特に、タクシーなどの過酷な業務用としても採用されている事実が、その耐久性の高さを証明しています。
中古車として見た場合、流通量が非常に多いため、万が一の際の部品調達も容易で、修理費用が抑えやすい点も大きなメリットです。購入後の維持費を最小限に抑えたい方に最もおすすめできる選択肢です。
第2位 ホンダ・フィット
ホンダのコンパクトカーであるフィットは、シンプルな設計と、定評のあるi-VTECエンジンを搭載しているため、機械的な故障リスクが低い車種です。特に、同時期の競合車と比較してCVT(無段変速機)のトラブル報告が少ない傾向にあり、安心して選べます。
また、コンパクトなボディながら、燃料タンクを前席下に配置する独自の「センタータンクレイアウト」により、広い室内空間(マジックシート)を実現している点も魅力です。
部品が安価で整備しやすい構造のため、購入後のメンテナンス費用も抑えやすく、初めて中古車を購入する方にも最適な一台です。
第3位 スズキ・ワゴンR / ホンダ・N-BOX
維持費を最優先するなら、軽自動車が選択肢に入ります。中でもスズキのワゴンRやホンダのN-BOXは、日本の軽自動車市場を牽引する車種であり、販売台数が圧倒的に多いため、部品流通量が非常に豊富です。
部品や整備ノウハウが全国の整備工場に行き渡っているため、修理が迅速かつ安価に済むというメリットがあります。
軽自動車のエンジンは、排気量が小さいため普通車に比べて負荷がかかりやすいものの、これらの主要モデルは耐久性を重視した設計となっており、定期的なオイル交換さえ行っていれば、大きな故障の心配は少ないと言えます。
第4位 マツダ・デミオ (SKYACTIV-G)
マツダが開発した「SKYACTIV技術」を搭載した世代のデミオ(現マツダ2)は、高い燃費性能とエンジンの耐久性を両立しています。特にガソリンエンジンモデル(SKYACTIV-G)は、複雑な機構を避け、自然吸気で高い効率を追求しているため、過給機(ターボ)に起因する故障リスクがありません。
また、この世代のマツダ車はデザイン性が高く、運転の楽しさも兼ね備えているため、実用性だけでなく趣味性も求める方におすすめです。
ただし、クリーンディーゼルモデルを選ぶ場合は、メンテナンス記録をしっかり確認し、ディーゼル特有のメンテナンス(DPF再生など)が適切に行われていたかを確認することが重要です。
第5位 トヨタ・カローラフィールダー
カローラシリーズは、セダン・ステーションワゴンとして世界中のあらゆる過酷な環境下で使われてきた「超ロングセラー」であり、その耐久性とタフネスさは世界的に認められています。
特にステーションワゴンのフィールダーは、荷室が広く、仕事やレジャーにも幅広く対応できます。その信頼性の高さから、走行距離が多い中古車であっても、整備さえしっかりしていれば安心して乗り続けられるという安心感があります。
中古車購入の鉄則!故障リスクの見抜き方
どんなに壊れにくい車種を選んでも、前オーナーの使い方や過去の事故歴によって、故障リスクは大きく変わります。プロが実施する故障リスクの見抜き方を公開します。
「外装・下回り」のチェックで故障リスクを見抜く
外装をしっかり観察することで、その車が過去に大きな衝撃を受けたことがあるかどうか、またサビによる腐食リスクがあるかどうかがわかります。
バンパーやフェンダーの部品と車体の間に不自然な隙間があったり、再塗装のムラが見られたりする場合、それは修復歴、つまり事故による板金修理の可能性を示唆しています。特にドアやボンネットの隙間が左右で大きく異なる場合は、フレーム(骨格)に衝撃を受け、車体が歪んでいるサインかもしれません。
見た目の小さな異変が、走行中の異音やタイヤの異常摩耗、ひいては大きな故障リスクのヒントになりますので、外装をしっかりチェックすることが大切です。
また、下回りにサビが多い車は、ブレーキラインやマフラーの腐食リスクが高く、安全に関わる重要な部品の故障につながる可能性があるため、販売店にリフトアップしてもらい、入念な確認を行うべきです。
「エンジン」の状態は試乗して見抜く
エンジンの状態は、実際にエンジンをかけ、アイドリング時に振動や異音がないかをチェックしましょう。これらの異音は、エンジン内部の部品の摩耗やタイミングチェーンの異常など、重大な故障の予兆である可能性があります。
さらに、試乗によって、アクセルを踏んだ際の加速がスムーズか、変速ショックが大きくないかを確認することも重要です。特にCVT(無段変速機)を搭載した車で、エンジンの回転数だけが上がりスピードがついてこない場合は、「滑り」が発生しており、高額なCVT交換が必要になる危険性があります。
また、排気から白煙や黒煙が出ていないかもチェックし、オイルの異常燃焼などのエンジン内部の問題を見抜くようにしましょう。
「走行距離」より整備の状態が重要
中古車選びにおいて、走行距離は一つの指標に過ぎず、「10万km超の車はダメ」という単純な判断は誤りです。10万kmを超えていても、高速道路をメインに長距離を走っていた車は、エンジンやミッションの負担が少なく、定期的な整備が行われていればコンディションが良い場合があります。
逆に、走行距離が少なくても、長期間放置されていた車や、近所の移動など短距離走行しかしていなかった車は、エンジン内部に汚れが溜まりやすく、ゴム部品が硬化しているなど、故障リスクが高い場合があります。
走行距離よりも、整備記録簿を確認し、その車が過去にどのような環境で、どれだけ丁寧に扱われてきたかを判断する方が、よほど壊れにくい車を見抜く上で重要になります。
車種による故障の傾向と修理費用の目安
壊れにくい車種を選んだとしても、特定の車種には特有の弱点があります。事前に知っておけば、いざという時の心構えと予算の準備ができます。
ハイブリッド車
ハイブリッド車のエンジン本体は丈夫なものの、駆動用バッテリーは経年劣化により交換が必要になる可能性があります。
- 修理費用の目安
バッテリー交換は一般的に20万円~50万円程度と高額になる場合がありますが、耐用年数は10年、15万km以上とされることが多く、中古車として購入してもすぐに交換が必要になるとは限りません。 - 対策
保証期間が残っている車や、メーカーのハイブリッドシステム保証(5年または10万kmなど)の対象年式を確認しましょう。
ターボ車
エンジンに高出力を与えるタービンは、特にオイル管理が悪いと故障のリスクが高まります。ターボ車のエンジンはオイル交換を怠ると、タービン軸受に負荷がかかり、焼き付きや異音の原因となります。
- 修理費用の目安
タービン交換は車種や部品の種類にもよりますが、10万円~30万円程度の費用が発生することがあります。 - 対策
整備記録簿を細かくチェックし、オイル交換が頻繁(5,000kmごとなど)に行われていた車を選びましょう。
中古車で壊れにくい状態を維持する秘訣と保証の活用
壊れにくい車を選んだ後も、適切なメンテナンスと充実した保証でリスクを二重に防ぎましょう。
中古車を長持ちさせるための「賢いメンテナンス術」
壊れにくい車種のポテンシャルを最大限に引き出し、長く乗り続けるには日々のメンテナンスが欠かせません。最も重要なのは、エンジンオイルの交換サイクルを厳守することです。
一般的には5,000kmまたは半年に一度の交換を基本としますが、特にターボ車やハイブリッド車は、オイルにかかる負荷が異なるため、車種ごとの指定されたサイクルを守ることが車の寿命に直結します。
エンジンを冷やす冷却水(クーラント)の量と交換時期の点検も重要です。不足はオーバーヒートにつながり、エンジンに致命的なダメージを与えます。
また、見落とされがちですが、タイヤの空気圧を適正に保つことも重要です。適正な空気圧は燃費の悪化を防ぎ、タイヤの異常摩耗やパンクのリスクを減らし、安全性の維持にも大きく貢献します。
保証の種類と「本当に必要な保証」の選び方
中古車はいつ故障するかわからないという不安を解消するために、保証の活用は必須の自己防衛策です。保証には、メーカー系のディーラーが提供する保証と、中古車販売店独自の保証があります。
ディーラー保証は信頼性が高いですが、販売店独自の保証は期間が長く(2~3年など)選べるものが多い反面、保証される部位が限定的であったり、修理費用に上限が設けられている場合があります。
本当に必要な保証を選ぶためのポイントは、保証期間が最低でも1年以上と長いものを選ぶこと、そしてエンジン、ミッション、ハイブリッドシステムなど、万が一故障した際に修理費用が高額になりがちな重要部品が広範にカバーされているかを確認することです。
特に修理費用の上限がない保証を選べば、高額な故障が発生しても自己負担リスクを大幅に減らせるため、最も安心できます。
ローン審査に不安がある方へ
「壊れにくい車が欲しいけど、ローン審査が不安で一歩が踏み出せない」という方もご安心ください。トップランは、審査に不安を抱える方を全力でサポートする中古車販売店です。
トップランでは、多くのローン会社と提携し、自社ローンに近い柔軟な審査体制を実現しているため、他社で審査落ちした方でも多数購入を実現しており、その審査通過率は95%を誇ります。
実店舗は埼玉県ですが、来店不要で、購入相談から契約手続きまでLINEで完結し、全国どこからでも購入が可能です。また、「壊れにくい車が欲しい」というご要望にも、専門スタッフが全国のオークションから最適な一台を買い付けます。
壊れにくい車選びと、ローン審査の不安、どちらの悩みもまとめて解消したい方は、ぜひ一度トップランにご相談ください。
壊れにくい中古車で安心のカーライフを手に入れよう
中古車選びで最も重要なのは、「価格の安さ」ではなく、壊れにくさと維持費の安さです。
信頼性の高いメーカーを選び、構造がシンプルで燃費の優れた車種を見極めることで、購入後の出費を抑えながら長く安心して乗り続けられます。
さらに、外装・エンジン状態・整備記録簿などのチェックを徹底し、本当に状態の良い一台を選ぶことが、故障リスクを大幅に下げるポイントです。
そして、購入後は定期的なオイル交換や消耗品のメンテナンスに加え、保証の活用によって万が一のトラブルにも備えることができます。

